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23-24シーズンの友野くん

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2/24のチャレンジカップをもって、今季の友野くんが出場する試合が全て終了したのでまとめ。

 

印象に残った試合のこと

ネーベルホルン杯(9/22-23)

今季初の国際大会。

毎年8月中旬のげんさんサマーカップが初戦になることが多かったけど、友野くんはその時期アラバスタ王国にいた*1ので競技仕様のプロをしっかりみたのはこの大会が最初だったかも。

SP・FSともに正直9月とは思えないほどの完成度で、友野くんの本気を感じたし、この後のグランプリシリーズとか全日本への期待も大きくなった。

特に度肝を抜かされたのはSPで、ジャンプ全部降りたときは「え⁉️まだ9月なんですけど😅(ド失礼)」になったし、StSqは世界一上手かった。シーズン最初の国際大会で昨季のシーズンベストを超えたのはかなり快挙だし。

少しだけ、本当に少しだけね、「友野くんが遠くに行っちゃったな……」的な寂しさも感じちゃったりなんかしたけど、別に元からそんな身近な存在でもなかったのである。~完~

 

全日本選手権(12/21-23)

今季の全日本は本当にハイレベルな大会だった。今でも男子FSの最終Gのことを思い出すと涙が出そうになる。

今回の友野くんはというと、SP・FSともに抜けコケなし、スピンステップオール4。3位になった昨季の全日本よりもずっとずっと良い演技だったと思う。

FSの最終G1番滑走で友野くんの演技が終わったときは、「これは表彰台だな」になった。(まあ、同じことを続く5人に対しても思ったんですけど。)

とりあえずみて↓

終結果は6位。表彰台には届かず、四大陸選手権と世界選手権の代表には選ばれなかった。

これは他の選手への批判とかでは本当になくて、こんなに良い演技が出来るのにチャンピオンシップスに派遣されない事実がただただ悲しくて、全日本の後はかなり凹んだ。し、全然今も悔しい。もっと大きい舞台で、世界にカズキトモノを見てほしかった。

 

国スポ(国体)(1/29-30)

今年から「国体」じゃなくて「国スポ」に大会名称が変わったらしい。変換がだるいので国体と呼び続けますが。

全日本の後から体調を崩していたらしく、SPではジャンプにミス続き。まあ、去年の八戸国体でのFSが私にとっては本当に悪夢だったので「国体ってこんなもんよなw」「友野くん国体に呪われてて草」とか抜かしてた。

そしたら、FSで大事件。

冒頭に今シーズン一度もやってない4T3Tを降り、その流れでほぼノーミス。全日本でのシーズンベストに迫るハイスコアを記録。

 

UNTERM-RAD㊙️情報

好きなタイプ:SPボロボロだったのにFSの神演技で逆転優勝する男

 

今年の1月は1ヶ月の間にフィギュアスケートの試合を10試合観戦して脳みそがパキパキ状態だったのもあって、国体FSの友野くんにそれはそれはメロメロになってしまった。

友野くんにメロついている時のBGMがこちら↓

ダイスキリフレイン

ダイスキリフレイン

友野くんって、一条シン*2かも!大好き大好きメロメロにゃ〜ん😻無限ハグ*3しちゃお➰😻

失礼しました。アスリート相手にこの類の狂いをすることを本当に恥ずかしく思っています。

全日本の後からかなり落ち込んでいたけど、国体を通して友野くんを好きでいることの楽しさとか幸せを改めて実感した。

 

プログラムのこと

今季のプログラムはSPもFSも本当に大好きで、このプログラムたちに出会えたのは運命だと思う。

SPのUndergroundは新プロの情報が出てすぐに音源を聴いて友野くんに似合いそうだと思ったし、実際爽やかな曲調が本人の少年然とした雰囲気にめちゃめちゃ合ってた。

振付のジェフリー・バトルは友野くんとは初タッグだったけど、友野くんの良さとか強みを存分に生かした、疾走感と希望に溢れる振付だったと思う。

個人的に友野くんの真髄はStSqと3Aにあると思っているので、その両方を堪能できるこのプログラムは「友野くんってどんなスケーター?」っていうQに対するAになり得るプログラムだとも感じている。

今季の友野くんはFSの方が話題性があったし注目されていたように思うけど、私は切実にUndergroundで天下を取ってほしかったし、絶対にまた競技の場でみたいのはSPの方。

 

FSのHalstonはスケートオタクの間では語られ尽くしたと思うけど、友野くんの新たな境地を見せてくれたプログラムだった。

振付のミーシャとはもう6シーズン目になるけど、これまでのどのプログラムとも違っていて、それでいてベテランの風格を感じさせる硬派なプログラムだった。ミーシャ、いつもありがとう。

SPのUndergroundが「初夏の新緑と風」なら、FSのHalstonは「夜の静寂と慈愛」って感じ。これまでの友野くんの代名詞でもあったダンサブルなノリノリプログラムとは正反対だけど、内省的で湿度の高い表現がすっかり板についていた。(18-19シーズン、21-22シーズンのSP「ニューシネマパラダイス」からその片鱗はあったけど。)

さっき友野くんの真髄はStSqと3Aって言ったけど、最近はここにスケーティングも入ってきてると思っていて。「俺はこの滑りで魅せまっせ〜」(エセ関西弁ごめんなさい)みたいな思想がビンビンに反映されててすごく良いと思った。フィギュアスケートって哲学なので。

 

そう、スケーティング。今季の友野くんを見ていて一番進化を感じたのがスケーティングの上手さだった。

わかりやすいのがネーベルホルン杯の公式練習でファンが撮ってたこの動画かな↓

エッジに乗ってとにかく伸びる、気づいたらリンクの端から端にいる。

やっぱりフィギュアスケートはスケーティングが土台にあって、滑って滑って滑り倒せる選手が上手いのが当然なので。

地道にコンパルソリーをやってた成果が目に見える形で現れているし、スコアとしてもちゃんと評価されてきていて本当に嬉しい。

 

競技以外のこと

昨季の初めくらいから始まったnon-no Webの連載「トモノのモノ語り。」も毎回楽しく読んでいる。

フィギュアスケートのことも、そうじゃないことも、友野くんの好きなこととか考えていることをコンスタントに知ることができて本当に嬉しい。やっぱりさ、好きな人のことはなんでも知りたくなるのが恋じゃん?

媒体が女性誌なのもあってちゃんと写真に肌修正が入っているのもありがたい。誰か頭のいい人、早くドーピングにひっかからない美肌サプリを開発してください。

現役アスリートである以上、本人の口から何かを発信する機会が限られている中で、こういう活動の場が設けられていることはオタクとしてすごく恵まれていると思う。

アスリートをアイドル的な意味で応援することやアイドル的な売り込み方をされることに抵抗がない訳ではないけど、容姿だったりその他色々なことを含めて魅力的な人だと感じているので、末永くこの連載も続いてほしい。

 

あとはアイスショー。ワンピースオンアイスなり滑走屋なり、これまでとは違う形のショーの出演で、友野くんの色々な一面を見ることができた。私はどうしても競技会至上主義なところがあるから「アイスショーは別物」と考えがちだけど、友野くんはショーでの経験をちゃんと競技で還元してくれるから、そういうところも大好き。たくさんの世界を見せてくれて本当にありがとう。

 

昨季はスポンサー探しに苦労していたとは思えないほど、たくさんの企業との契約やサポートもあって、しかもどの企業からも愛されているのを感じて勝手に私が誇らしかった。私は「幸せなら態度で示そうよ」を信条としているので、これからもスポンサー企業・サポーター企業に対して友野くんを応援している幸せを態度(主に消費行動)で示していきたい。

 

来季に向けて

全然引退とかしてほしくないし、本人もそんなつもりないだろうけど、どうしても現実として年齢は重ねていくものだから、チャレンジカップ後のインタビューで来季の話をしてくれたのはすごく嬉しかったし安心した。

まだSP・FSともに振付師は未定とのことだけど、プレ五輪シーズンとなる来季はどんなプログラムで挑んでくるのか今から楽しみにしている。

とはいえ、今はシーズンラストの試合が終わったばっかりなので、まだまだ余韻に浸りたい。

 

今季も大きな怪我なく、たくさん競技会に出てくれてありがとう。本当にお疲れ様。

充実したシーズンオフを過ごせますように。

*1:https://www.onepiece-on-ice.com/cast-koza.html

*2:世界一オモロいアニメ「KING OF PRISM 」

*3:そういうのがある